女性の方に多い冷え症。若い時から冷え症に悩んでいる方も多いかと思います。この冷え症ですが、血行不良によるものなので血行を良くすることでかなり改善します。今回はにんにくと冷え症のについてレポートします。
Contents
冷え症とは?
冷え症とは体よりも四肢末端、つまり手や足の先が冷えている感覚を感じる状態をいいます。
冷え症という病名は西洋医学にはなく病気としては扱われていませんが、一方で東洋医学では治療すべき疾患とみなされています。
しかし、冷え症の定義を明確にしようという動きもあり、今後は治療法も研究されていくと予想されます。
冷え症は血行障害のひとつで男性よりも女性のほうが圧倒的に多いといわれています。その理由は筋肉量の差です。
脂肪は保温効果がありますが、血流が良くないので温まりにくい面もあります。
女性のほうは男性に比べ脂肪は多いが筋肉が少ないです。だから血流が良い筋肉量の少ない女性に冷え症が多いのです。
男性と女性の違いは筋肉の差ですが、だからといって女性が筋肉をすぐに付けるわけにはいきません。
しかし、今より血行良くすることで冷え症は改善できます。
冷え症を改善できる成分がにんにくに含まれています。そしてそれは血行障害とも深い関係があります。
血行障害とは?
なぜそうなるのかはまだ解明されていないそうですが、血流が悪くなる要素はいろいろありますが主にこのようなものが挙げられます。
血液がドロドロ状態
血液がドロドロになる原因は悪玉コレステロールや中性脂肪が過剰になることや、赤血球、白血球、血小板の量が増えたり固まったりすことで、血液が粘りを帯びてドロドロになります。
とくに血小板が固まりやすくなると命にかかわる脳梗塞、心筋梗塞など大病の原因になりかねません。
血液ドロドロの状態は血栓症を引き起こし、放置しておくと脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症を引き起こしかねないことになります。
動脈硬化
血管の壁が厚くなり弾力がなくなる状態を動脈硬化と呼称していますが、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などが原因とされています。そして動脈硬化は多くの健康障害を引き起こします。
喫煙・ストレス・飲酒など生活習慣病の因子
血液ドロドロや動脈硬化は喫煙・ストレス・飲酒などの生活習慣病を起こす要因が大きくかかわっています。
対処療法も大事ですが、生活習慣病の要因である日々のこういった悪い習慣を改めることが最も重要といえます。
では、にんにくの血行を改善できる成分とは一体何でしょうか?
メチルアリルトリスルフィド(MATS)
にんにくに含まれるメチルアリルトリスルフィド(MATS)は血小板抑制作用があります。ドロドロ血液は血小板の凝集作用によるものなので、メチルアリルトリスルフィドはドロドロ血液をサラサラにする効果があります。
メチルアリルトリスルフィド(MATS)は心臓病や脳卒中の原因になる大きな血栓を防ぎますが、傷を修復する小さな血栓は残します。
このメチルアリルトリスルフィド(MATS)は有賀豊彦教授が1981年に発見し、血小板血栓が原因の脳卒中や心筋梗塞および動脈硬化を予防する効果があることがわかりました。
アホエン
アホエンはにんにくの成分アリシンを加熱しできる成分です。このアホエンは1983年にスペインの研究者らによって発見された物質で血小板の固まりを抑える作用が大きいことを確認しました。
アリシンを加熱してできるアホエンには、強い抗血栓作用やコレステロール抑制作用があり、動脈硬化を予防し、血液をサラサラにしてくれます。また、血行がよくなるため、冷え症はもちろん肩こりや神経痛などにも効果があります。
アホエンを発見した研究者らはメチルアリルトリスルフィド(MATS)よりも血小板抑制作用が強力だと言っています。
その他、
これ以外にも黒にんにくの成分、アリシンは血中コレステロールを下げ、スコルジニンには血管を拡げる効果が大きいことが分かっています。
また、ジアリルジスルフィドやジアリルトリスルフィドは、悪玉コレステロールや中性脂肪を抑え、血中コレステロールを減らしてくれます。
まとめ
以上のことからにんにくに含まれるメチルアリルトリスルフィド(MATS)、アホエンなどのにんにく成分は血行を良くする効果が大きいことから冷え症の対策に大きな期待ができます。血行を良くする効果は冷え症だけに留まりません。
血行が改善され、代謝が良くなれば生活習慣病の予防にもつながります。
しかし、黒にんにくのような健康食品にだけ頼るのではなく、適度な運動を生活の中に取り入れることが健康維持に重要たと思います。