黒にんにくは自宅でも比較的簡単に作ることができます。自家製というと安上がりのような気がしますが、実際はどうでしょうか?今回は自家製と市販品とどっちがお得なのか調べました。
黒にんにくを自宅で作るには
黒にんにくの作り方はネットで検索すればたくさん出てきます。それぞれ少しずつ違うやり方をしているようです。
基本的な方法は炊飯器や保温ジャーの中ににんにくを入れて、2週間ほど保温状態にするだけなのですが、中には乾燥しないように水を入れるというものや、アルミホイールで包む方法など細かい点では多種多様です。
また放置期間も2週間前後が一般的に多いのですが、素材によったりいろんな要素がありますので、にんにくの熟成具合を見て決めたほうがいいでしょう。
炊飯器や保温ジャーによってはタイマーで勝手に電源が切れるタイプがありますので、もしそんな機種なら電源を入れなおさなければなりません。
熟成が終われば常温で1ヶ月ほど乾燥させれば臭いも無くなり、熟成して更に美味しくなります。
長期保存は冷凍庫に入れておくことがお勧めです。凍ることはありませんし、もっちりした食感になるため常温よりも美味しいという人もいます。
あまり失敗は無いように感じますが、新鮮なにんにくはうまくいかないことがあるようです。理由は水分が多いということらしいです。水分が多いとなかなか黒く熟成しません。
だから、新鮮なにんにくの場合は十分に乾燥させることが必要です。2ヶ月間乾燥したいところですが、最低でも1ヶ月は乾燥させてください。そうするとあまり失敗はしないと思います。
市販されているにんにくは乾燥後に出荷しているものがほとんどですが、もらいものなどは乾燥前の新鮮なものがあるので注意しましょう。
黒にんにくを自宅で作る時の問題点
黒にんにくを自宅で作る時の問題点の一つは炊飯器や保温ジャーが臭くなるので黒にんにく専用にしなければならないことです。
なにしろ2週間ほど保温するのでその間は炊飯できません。それと臭いが移って他に使えなくなります。
一番大きな問題点は、熟成するときに出る臭いです。相当くさい臭いが出ますから、家中では換気をしなければなりません。そのため住宅密集地では近所から苦情が来ることがあります。
実際に苦情が来たため黒にんにくを作るのをあきらめた方もいます。
めったにありませんが、何らかの悪条件が重なって黒にんにくの熟成に失敗することがあります。
失敗しても食べられないということはありませんが、黒にんにくが腐ったりカビが出ることもありますから、そうなると食べられませんね。
黒にんにくと市販黒にんにくのコスト差
費用の面からいえば、初期投資として炊飯器や保温ジャーが必要です。古い炊飯器やジャーを利用するのがお勧めですが、無ければリサイクル品を選んだほうがいいと思います。
黒にんにく専用の調理器具も現在は販売されていますので、こちらを選べば失敗は少なくなると思います。
後は材料の生にんにくの費用がかかりますが、青森県産のにんにくはブランド物なので大粒ですが結構高額です。
地元の安価なにんにくを選んで作れば自家製のほうが市販の黒にんにくを購入するよりも安くなることは間違いありません。
自家製の黒にんにくの成分
自家製の黒にんにくと市販の黒にんにくの成分に差があるのでしょうか?
黒にんにくの成分はいろんな研究機関で研究されています。
それらのデータがすべて同じ値であることが無いように、自家製の黒にんにくと市販の黒にんにくの成分量は当然違うと思います。
しかし、双方の成分に大きな差があるとは思えませんが、市販されているメーカーは独自の技術やノウハウを持って製造しているので、自家製黒にんにくよりも数倍高品質である考えられます。
このことは、黒にんにくの有効成分についても熟成時間や湿度、温度を徹底管理して、より多く黒にんにく特有の有効成分を増やそうと研究しているということです。
そういった面からいえば市販の黒にんにくは自家製の黒にんにくよりもコストがかかっている分栄養面でも味覚面でも優位にあることは間違いありません。
しかし、自家製黒にんにくでも健康や美容などの効果は十二分に見込めますので、自宅で作れる方は是非自家製黒にんにくを作ってください。
黒にんにくは生活習慣病の予防や対策に、また、アンチエイジング効果、血行を良くし冷え性改善効果、便秘を改善しダイエット効果などいろんな効果があります。
なんといっても、アメリカ国立癌研究所が定めたガン予防に優れた食品「デザイナーフーズ」の頂上に君臨したにんにくの更に上をゆく黒にんにくですから。

前にも言ったがこれじゃ!

ガン予防に優れた食品「デザイナーフーズ」については前の記事を見てくださいね。
こちらです。→ 米国選定ガン予防食材の頂点はにんにく!
まとめ
自家製の黒にんにくはコスト面で安く上がりますが、相当な臭いが出ることを覚悟して作らないと後から近所からクレームがくるとご近所トラブルの元に発展しかねません。
田舎で臭いの心配が無ければ自家製の黒にんにくのほうが安く上がりませんが、そうでない方は市販の黒にんにくを選んだほうが手間もかからず美味しい黒にんにくを食べられると思います。